【上田西高 】マスク付けて臨んだ「卒業式」 モザイクアートなどで門出祝う

信州民報

上田市下塩尻の上田西高校は7日、令和元年度「第58回卒業式」を挙行。卒業生と保護者、教職員が出席し、厳粛に行われた。新型コロナウイルス対策のため内容を縮小して実施したが、体育館には生徒会役員らがモザイクアートを展示。各教室には美術部が黒板アートを施すなど、在校生が卒業する295人の門出を祝った。


式では、学年代表者が登壇して行った卒業証書と記念品(印鑑)授与に続き、皆勤者11人と精勤者23人を表彰。そして理事長特別表彰を行い、成績優秀者の関諒成さん、全国大会で上位入賞を果たしたレスリング部・曽根敬次郎さんと佐々木風雅さん、2018年度全国選手権ベスト4となった軟式野球部・手塚建太さん、最所優希穂さん、木場田暁さん、岩瀬陽路さん、竹内佑樹さん、外谷亮太さんを讃えた。


本美伊佐夫学校長は式辞で、創立60周年を迎え卒業生は1万5000人を超えることに触れ、「明るく親しみやすい気風と協調性、問題解決能力により各界で活躍する先輩がいる。卒業生の皆さんも、これからの人生のステージで活躍することを切に願います」とエールを送った。


水野一成理事長は告示で「卒業文集に一番多く使われた言葉は『感謝』。きっと皆さんは困難を乗り越えることができると確信した。3年間の努力を讃える」と述べ、卒業を祝福した。


送辞では、吉川こころさん(2年)のピアノ演奏が流れる中、生徒会長の臼澤芽衣さんが生徒会や行事などでの交流の思い出を語って感謝を述べ、「グローバルな視点で協力・協働し、困難を乗り越えて活躍し、次の時代の支えとなることをお祈りします」と伝えた。


答辞は、ピアノを卒業生の柴﨑柚乃さんが演奏し、代表の小田切萌音さんがクラス・部・生徒会の活動や修学旅行の思い出を語り、台風19号・コロナウイルスなどの困難に直面するなか、卒業式が行われることに感謝を述べ、「持続可能な社会に向け、学校生活で養った力を一人ひとりがそれぞれの分野で活かしていきます」とし、後輩に対して「応援しています」とメッセージを送った。

▲卒業式を終えて退場する卒業生。先生も生徒も保護者も、マスクを付けて卒業式に臨んだ


[信州民報:2020年3月13日(金)]

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