上田千曲高生活福祉科生徒がオンライン講習授業で『ブラインドメイク』体験 

信州民報

上田千曲高校生活福祉科の選択授業でこのほど、3年生11人が『ブラインドメイク』を体験した。


同科は障がいがある人との交流や体験学習を通し、「障がい」について理解を深めている。今授業では「視覚に障がいのある人の社会生活を支える支援技術について学ぶ」とし、諏訪赤十字病院の認定視能訓練士・今井美和さんを講師にオンラインで講習を受けた。


今井さんは視能訓練士について紹介し、教育プログラムを終了して所定の条件を満たすと認定視能訓練士となり、「認定視能訓練士は現在、県下に20人ほど」と伝える。


また医療的・社会的・福祉的・心理的など全ての支援を行う「ロビーションケア」について解説。今井さんは視覚障がい者に寄り添うため、全国でも数少ない認定化粧訓練士となってブラインドメイク指導していることを伝え、実践指導を行った。


実践では口紅と眉ずみを塗る方法を指導。生徒は目をコットンパフで覆い、今井さんの指導通りに指を動かし、見えなくても上手に塗る方法に挑戦。口紅塗りでは手を頬骨にあてて固定し、小指に口紅を付けてはみ出さないように塗ることを体験した。生徒は「ブラインドメイクは難しいと思う一方で、関心も高く良い経験になった」と話す。


またこの日は同校生活福祉科と交流を続ける、盲導犬ユーザーの角谷美幸さん(上田市在住)が協力。午前は同科2年生40人が角谷さんから話を聞き、当事者との交流から「共生社会」について学んだ。校内ツアーとして角谷さんを案内し、同校卒業生の角谷さんは「懐かしさと同時に以前は無かった校舎があるなど、色々感じながら楽しく歩いた」と話していた。

▲オンライン講習の様子

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