上田市上田で仕出し・手作り弁当店「なかむら屋」を営む中村洋子さんは19日、市庁舎を訪れて市ふるさと納税「別所線応援プロジェクト」へ、10万円を寄贈した。
中村さんは「別所線の赤い鉄橋が落ちたままで心が痛む。何かできることは」と、米を仕入れている市内下小島の小林農園・小林好雄さんに相談。仕出し弁当に別所線電車の写真を貼ることを提案され、小林さんが撮影した別所線下之郷付近を走る「丸窓電車」の写真を貼付した。
同店は市役所や合同庁舎、学校、企業などが顧客。中村さんは「うちの弁当を食べている人も別所線の利用者かも」と、1月初めから弁当一つひとつに『ガンバレ別所線』『中村弁当店も応援しています』と記した、別所線電車の写真を貼って応援の気持ちを表し、通常価格のままで販売を続けてきた。販売は2月末日までの予定という。
今回は売り上げの一部を寄付するとして、中村さんと従業員の堀内みゆきさん、小林さんが市庁舎を訪問。土屋陽一市長に現金を手渡すと、市長は「このような形で応援してもらい有り難い。早く復旧したい思いは同じ、見守っていてください」と感謝の言葉を述べた。
なお昨年12月13日から開設した、ふるさと納税「別所線応援プロジェクト」には2月17日現在、990件・約3400万円が寄せられている。


[信州民報:2020年2月23日(日)]

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