【上田市】 新年度6つの重点分野事業に財源配分 条例案は消防団員の出動報酬新設など

上田市は31日に記者発表し、7日(月)開会の市議会3月定例会に条例案6件(一部改正6件)、令和3年度補正予算案5件(一般会計1件、特別会計1件、企業会計3件)、令和4年度当初予算案12件(一般会計1件、特別会計6件、企業会計5件)、事件決議案5件の計28議案を提案する。3月に市長選を控えての骨格予算だ。


条例案は、消防団員の団員報酬増額や出動報酬新設、消防団員定員の見直しを行う「市特別職の職員等の給与並びに旅費及び費用弁償に関する条例及び市消防団員の定員、任免、給与、服務等に関する条例中一部改正について」など。


令和4年度当初予算案は一般会計が684億1300万円(前年度当初予算額比1・4%減)で、市政の重点課題として6つの【重点分野】を設定し、具体化する事業に重点的に財源配分。


またコロナ禍の長期化を踏まえ、生活支援や地域経済の下支えなど、国の施策に積極的に呼応した事業に配慮している。重点分野(【】)ごとの主な内容は次の通り(新規事業◎、充実☆)。

【市民が主役のまちづくり、地方創生・個性ある地域づくりの推進】☆マイナンバーカード交付事業(2363万5000円)、◎上田城跡整備事業(3077万4000円)など。上田城跡整備事業は、上田城跡の武者だまり及び櫓復元に向け、発掘調査や市民会館解体などを進めるための経費の計上。


【自然環境保全と循環型社会形成及び地球温暖化対策】☆有機物リサイクル施設整備関連事業(1361万2000円)など。


【安全・安心に暮らせるまちづくりの整備】☆旧本庁舎改修・解体事業(4億72万円)、◎災害ハザードマップ更新事業(1140万円)、☆消防団員報酬(7281万6000円)など。


【産業振興と経済の活性化】☆塩田の館管理運営事業(497万8000円)、☆上田市技術研修センター管理事業(1200万円)など。技術研修センターは、高まるテレワーク需要に対応するため、施設全体を新たなテレワーク拠点として展開する。


【健幸が実感できる上田の実現に向けた健康・福祉の増進】☆予防接種事業(4億5365万9000円)など。


【子ども・子育て・教育支援、未来を担う人づくり】☆第五中学校改築事業(1億3908万8000円)、☆上田古戦場公園テニスコート整備事業(2億7160万円)など。テニスコート整備事業は、令和10年開催予定の長野国体ソフトテニス競技会場用地造成費及びクラブハウス設計委託料を計上するもの。


また特別会計は345億9399万円余(同1・6%増)、企業会計183億7391万円余(同3・0%減)となった。


なお令和3年度一般会計補正予算案は19億3043万円増の804億6340万円(前年度比18・4%減)。特別会計は1億4146万1000円増の計346億6445万円、企業会計は7億1872万6000円減の計182億3724万3000円となる。

関連記事一覧

特集記事

TOP