ロボットによる業務の自動化を―。㈱デンセン(若林順平社長、本社・長野市)FAソリューション上田営業所に16日、「FA LABO」が開所。同日、同社関係者や来賓ら21人が参加し、開所式を行った。県内初の取り組みだ。
人手が足りない作業の自動化や、コロナの感染防止で人の密集や接触を回避するため、ロボット導入の動きが活発になっており、ロボット産業は今後、大きな市場になっていくという。
この日は神事後、内覧会を開催。若林社長は「少子高齢化に伴う産業就労人口の減少など、日本のものづくりは様々な外部要因にさらされてきた」とし、「これからは新たな課題解決型の仕事をさせていただく。それを実現するためFA LABOを開所した」とあいさつ。また来賓を代表し、2人から開所にあわせて祝辞が寄せられた。
社内には、カメラとロボットのシステムを導入し、高速検査や振り分けで生産性向上に役立つ産業ロボット。独自のプログラムで動作、ハンドリング、安全設定を短時間で行う協調ロボットなど3台のロボットがあり、社員が機能などを詳細に説明。高速・高精度なネジ締め作業を行う産業ロボットでは、「安定した品質を実現し、製品の生産性を向上することができる」などと話して実演し、参加者は聞き入っていた。
最後に、同社取締役でFAソリューション営業部・塩入秀春本部長が「社員が自分の仕事に夢が持てる、そんな思いからスタートした。お客様に今まで以上の価値を提供していきたい」と語った。