「信州上田地域2020夏季合同就職面接会」は27日、上田市の上田東急REIホテルで開かれ、学生ら70人以上が参加して企業との面接に臨んだ。上田公共職業安定所と上田職業安定協会の主催。
今年度は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、3~4月に開催予定だった合同就職フェアは中止になるなど、企業側も学生側も例年と異なる採用活動・就職活動となっている。県内でも各地で予定されていた面接会などが中止となっており、行政サイドが主体となって行う面接会は24日に長野市内で実施したものに続いて、県内2番目の開催だ。
今回は同感染症対策として、初めて「オンライン面接会」も併せて実施。12企業が参加し、県外在住の学生ら11人も自宅などからオンラインで面接に臨み、対面式の面接と同様に双方向のやりとりを実施した。
対面式の面接についても例年65社ほどがブースを設置しているが、今回はブース同士の間隔を空けて『密』を避けるため、参加企業数を55社に制限。会場も複数の部屋に分け、アクリル板などで感染防止対策を講じながら面接を行った。
面接会に参加した学生は「新型コロナウイルスの影響でこの先どうなるか不安だが、この地域で就職できたら」などと話し、緊張した面持ちで面接に臨んでいた。上田公共職業安定所・花岡欣二所長は「学生らはそれぞれ独自の就職活動を進めていると思うが、例年と動きが違っており、学生自身が戸惑っている面はある」と話す。
また「企業側は来年4月の状況が見越せず、採用計画が立てられないところもあると思うが、多くの企業は年齢構成が上がり、若い労働力を必要としているところは相変わらずで、企業の採用意欲は根強い」などと現状を説明した。