五十年前の今日の見出し 昭和46年1月 第6600號
▼探していた貴重な写真 上田監獄と郡役所 市民の協力で発見される
上田市の歴史学者などが探し求めていて得られなかった二葉の写真が市民の協力で発見され貴重な資料として上田市立博物館に展示されている。一葉は明治十八年四月に市内常入井戸尻から移転して上田城跡二の丸に建築された上田監獄署の正面写真である。そしてもう一葉は市内大手町の市農協付近にあった小県郡役所の写真である。この二葉はこれまで博物館や学界などが探して遂に見つからなかった貴重な写真。この二葉の提供者は、上田電報電話局に勤める池田弘さん。池田さんの親戚のおばあさんが、家の中の整理をしていて出てきたものを燃やしてしまって下さいと…
▼県議選は無競争か=水野氏ついに出馬断念
三月に予定されている県会議員選挙の上小地方の情勢は、上田市・小県郡とも、ほぼ無競争となりそうな形勢である。上田市は定員二名で、これに対し母袋忠右衛門(自民)西川伊次郎(社会)の両県議が出馬することは既定の事実であるし、小県郡の方は羽田義知(自民・和田村)中村房一(自民・丸子町)山岸光治(社会・東部町)の三現県議の出馬もこれまた既定の事実なので、新人の割り込む余地が全くないというのが現況である。しかし上田市の場合、昨年は塩田町を合併し、今年はまた川西村を合併することになりそうなので、次回の選挙からは…
▼花キで二百万円=東部青年が発表
【田中】東部町農業クラブの実績発表が十六日あったが、そのうち二名が選ばれて十九日東信労政事務所で行われた郡の発表会に出席した。ひとりは「我が家の酪農経営分析」の永井忠さんで、飼料の自給率を高めたら米作より酪農の分が労働報酬がうわまわるという分析。またひとりは「我が家の農業経営改善」の横山洋寿さんで一、七㌶の土地に…
▼好評の老人大学=毎回二百人も受講
上田市老人クラブ連合会と上田市社会福祉協議会が共催で開講している上田市老人大学は、今年度すでに七回を終え、第八回を二十八日に開講する。今回の講師は上田市立図書館長の岡部さんで、「読書について」。この老人大学は毎回テーマを決めて講師を招き、話をきいているが…