上田市は1日、デジタルコミュニティ通貨「まちのコイン上田“もん”」の実証実験(1年間)を開始。同日にスタートアップセレモニーをオンライン形式で行い、同実証実験に関する協定を結ぶ市、上田商工会議所、上田市商工会、真田町商工会、マモル㈱(村上和哉社長、東京)の代表者らがテープカットをした。
まちのコイン上田“もん”は、個人と店・プロジェクトなど(スポット)の間で、アプリ「まちのコイン」上でやりとりするデジタル通貨。利用者はスポットの「お手伝い」をしたり、「体験」をさせてもらうことで“もん”(コイン)をもらう・あげるといった、やりとりをする。これを通じて人と人とのつながりが深まり、商業活性化につながることが期待される。
セレモニーで土屋陽一市長は、まちのコイン上田“もん”の特徴について「ゲーム感覚のように楽しんでいただける」とし、「コロナ禍の中、明るい未来を築くチャレンジ精神をもって挑戦する」とあいさつ。オンライン会議ツールを使い、各会場で関係者がテープカットを行った。
担当する市商工課・伊藤正道課長補佐は「たくさんアプリを使っていただき、スポットが増え、楽しいゲームの世界が出来上がるなかに、利用者が入っていくという形を目指す」とし、「まずは皆さんに知ってもらい、使ってほしい」と話した。
まちのコイン上田“もん”に参加するスポットは、開始時点で約30件。今後、どんどん増えていく予定だ。“もん”やECサイト「もんマーケット上田」(4月1日から運用開始)についてはポータルサイトで確認できる。