【上田市】10カ所で「原爆パネル展」開催「平和の大切さを改めて考える」平和の願い込めた折鶴の作成も…

信州民報

上田市は「原爆パネル展~平和の大切さを改めて考える~」を、市内公民館など10カ所で企画。上野が丘公民館では18日(水)まで、1階ロビーで開催中だ。市は平和首長会議に加盟し、平和の尊さと戦争の悲惨さを改めて考える機会として毎年、この時期に同パネル展を行う。


会場には同会議が核兵器廃絶や世界恒久平和実現を目指して作成したパネルと、上田に関する資料を展示。「核兵器禁止条約の早期締結を求める署名」「平和の願いを込めた折鶴の作成」コーナーを設け、DVD『上田市の戦争遺跡』(市教委制作)を放映している。


パネル展では広島・長崎の両市長による「核兵器がもたらした被害の実相を直視し、核兵器そのものが人類の生存を脅かす『絶対悪』であることを理解してほしい」とのメッセージと共に、1945年8月に広島・長崎に投下された原子爆弾の「きのこ雲」の写真、破壊された「広島のまち」「長崎浦上天主堂」の写真を展示した。


また被爆者が記憶を基に描いた、『水を求めて防火水槽の中で息絶えた人々』などの悲惨な被害状況を伝える絵などを展示。「背中一面に熱線を受けた少年」「爆心地から500㍍の学校」の写真、「被爆瓦」「溶けた一升瓶」「焼けた国防服」「後障害・ケロイド」の写真なども並べ、被爆の実相を伝えている。


 上田に関する資料は昭和6年に完成、昭和8年に陸軍省に献納された「上田飛行場」で、県民の募金による「愛國信濃号」が昭和7年に献納された時の写真や、配給制度による「衣料切符」などを展示した。なお他の展示場所は次の通り。


▽中央公民館=13日(金)まで▽西部公民館=20日(金)まで▽城南公民館=19日(木)まで▽塩田公民館=17日(火)まで▽川西公民館=20日(金)まで▽丸子地域自治センター=16日(月)まで▽真田地域自治センター=16日(月)まで▽武石温泉うつくしの湯=9日(月)まで▽イオンスタイル上田2階特設会場=11日(水)~18日(水)。

▲「上野が丘公民館」展示の様子

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