【上田市 】アート金属塩田工場の増築工事完了 9月からの量産開始へ準備進める 調光式LEDで働きやすい環境整備

信州民報

アート金属工業㈱(石原光章社長、本社=上田市常磐城)は、市内下之郷でピストン製造を行う同社塩田工場・第2工場の建屋増築が完了したことから18日、竣工式を同工場内で行い、関係者ら約30人が出席した。


工場増築は同社が2017年に経営統合したアイシン精機㈱・西尾機関工場(愛知県西尾市)のピストン生産ライン4本の移設と、新製品立ち上げによるライン1本の新設に対応するために実施。


増築した面積3100平方㍍の鉄骨平屋の工場では、計5本のラインでピストンの加工・表面処理の工程が行われ、1カ月に36万個のピストンが生産できる。これまでの月100万個の生産能力と合わせて、月に計136万個のピストン生産が可能になるという。また常に作業場に必要な照度で照らすことのできる、調光式LED照明を導入しているほか、同社で初となる独立した検査室も設けられ、品質向上も図られている。


なお現在は、新設の加工ライン1本のみが設置されており、9月から生産を開始。今年12月までに順次、移設ラインを設置し、計45人の新規雇用(15人は雇用済み)も計画的に進める方針だ。


竣工式では神事が行われた後、石原社長が「従来空間との一体化、調光式LEDの採用で従業員の働きやすい産業環境を整備し、現在は9月からの量産開始に向けて準備を進めている」とあいさつ。また変革期を迎えている自動車業界の現状にも触れながら、「今回の生産能力増強をはじめとするピストン事業の競争力強化、新規事業参加にも積極的に取り組み、全員で心を一つにしてチャレンジしていく」と語った。
 

▲増築された工場の外観
▲増築された工場内で竣工式が執り行われた

[信州民報:2018年7月21日(土)]

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