カンボジアに井戸を贈る活動を引き継ごう―。昨年に続いて「井戸プロジェクト2018」を進める、上田市大手の上田高校1、2年生有志44人は7、8の両日、同校文化祭「松尾祭」でバザーを開催。売り上げは、目標の井戸1基分10万円を超えた。
同校では昨年、現3年生有志約30人が同プロジェクトを立ち上げ、今年3月にカンボジアに出向いて井戸1基を寄贈。帰国後の報告を聞いた2年生の小池友実さん(16、小諸市)が、1、2年生の活動として引き継ぎたいと決意し、メンバーを集めた。「3月にフィリピンを訪れ、発展途上国のひどい現状に触れ、何かやりたいと思ったのがきっかけ」と、小池さんは話す。
先輩たちにならって井戸掘りの費用をバザーで捻出しようと、5月から市商店街にポスターを張ったり、SNSなどで商品提供を呼びかけた。結果、「商店街からは多くの品物の提供があり、フェイスブックを見て東京から品物を送ってくれたOBもいた」という。そしてバザー会場には2日間、プロジェクトを応援しようと多くの人が訪れた。
小池さんは「我々の活動を聞いて、上田二中でもカンボジアに井戸を贈ろうという輪が広がろうとしている」とし、「上田高校だけのプロジェクトでなく、地域も一緒になってやっていけるような活動にしていけたらいい」と話した。
[信州民報:2018年7月11日(水)]
《購読のお申込み・お問合わせ》
TEL:0268-22-7355
お問い合わせフォームはこちら