外見からはわからなくても援助が必要な人に思いやりのある行動を―。県は2日(月)から、見た目では分かりにくい障がいや病気などを持つ人への配慮、理解を周囲に求める「ヘルプマーク」の配布を県下一斉に始める。上田市でも同日、4施設で配布を開始する。
ヘルプマークは、義足利用者や内部障がいなど「見えない障害」がある人、難病に苦しむ人らがバッグなどに付けることで、手助けの必要性を周囲に示すものだ。東京都が初めて作製、長野県でも作成して普及に取り組んでいる。
ヘルプマークは赤いタグで、白の「ハート」と「十字」のマークが書かれており、衣服やかばんなどにつけて使う。県の担当者は「電車やバスの中、駅や商業施設などでこのマークを見かけたら、席を譲ったり声をかけるなど、援助や配慮を」と呼びかけている。
配布は、県内各市町村の障がい福祉担当窓口や県保健福祉事務所などで行う。障害者手帳の提示などは不要で、義足や人工関節を使用している人、内部障がいや難病の人、妊娠初期の人らが受け取り可能。
なお上田市のヘルプマーク配布窓口は、市役所障がい者支援課(南庁舎)℡23―5158、丸子地域自治センター市民サービス課℡42―1118、真田地域自治センター市民サービス課℡72―2203、武石健康センター℡85―2067へ。
[信州民報:2018年7月1日(日)]
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