花火をみて元気になってもらおう―と、16日夜に上田市半過の「上田道と川の駅」で数多くの花火が打ちあがり、夜空を照らした。主催する市内の「花火を楽しむ会」(小林友信代表)が昨年から行うもので、今年は2回目。新型コロナの影響で多くの花火大会が中止されるなか、業者の行き場を失った花火を楽しんでもらうとともに、見る人の心を明るい気持ちに―と、始まったものだ。
今回は大勢の協賛者が趣旨に賛同して寄附を寄せ、何千発もの花火が空いっぱいに広がった。会場では市内の殺陣のグループによる演舞も行われたほか、協賛者の願いの込められた花火の打ち上げや、音楽に合わせて花火を打ち上げるミュージックスターマインなど、手の込んだ演出で見ごたえある花火が次々に上がり、会場に集まった協賛者らを楽しませていた。
なお同会では新型コロナウイルス感染症対策を徹底し、会場には協賛者以外の入場を不可としたことから、写真撮影した千曲川沿いでは車を止めて打ち上がる花火を観賞する人も多く、大きな花火が打ちあがると感嘆の声も聞かれた。