7日開会の上田市議会6月定例会に、市は条例案3件(新設1件、一部改正2件)、予算案3件、事件決議案6件、報告案件11件の計23議案を提案する。新設条例案は「上田市長の退職手当の特例に関する条例制定」で、一部改正案は「上田市水道条例中一部改正」など。
一般会計補正予算案は7億8881万円余増の714億8125万円余で、前年度比24・6%減。また特別会計補正予算案は介護保険事業会計で補正があり、2592万円余増で全体では340億8052万円余で前年度同期とほぼ同額。企業会計補正予算案は162万円余増の189億3985万円余で、前年度比0・6%増。一般会計補正予算案の主な事業は次の通り(▼は新規事業)。
▽子育て世帯生活支援特別給付金(その他の子育て世帯分)=1億4040万4000円▽図書館における感染症対策事業=360万4000円▽農地農業用施設災害復旧事業=3125万9000円▽公共土木施設災害復旧事業=3億4600万円▼鳥獣捕獲先端技術導入事業=345万円▼ペーパーレス会議推進事業=251万5000円▼公共交通キャッシュレス化推進事業=500万円など。
上田市長の退職手当の特例に関する条例制定案は、平成30年3月の土屋陽一市長が出馬表明時の公約に基づいて提案するもの。上田市長の現任期に係る退職手当について支給しないこととする特例措置を講ずるため、必要な事項を定める条例案となっている。
農地農業用施設災害復旧事業と公共土木施設災害復旧事業は、令和元年東日本台風災害復旧事業及び令和2年7月豪雨災害復旧事業の一部の事業を令和3年度に組み替えて実施。またペーパーレス会議推進事業はタブレット端末約40台を導入し、庁議など市職員の主な会議をペーパーレスで実施するための経費を計上するもの。
公共交通キャッシュレス化推進事業は県企業局の交付金を活用し、市内バス路線のキャッシュレス化を推進するため、民間企業と共同して実証実験を行うもので、昨年度から一部バス事業で実証実験を開始。今年度は市内の全バス路線(上田バス、千曲バス、東信観光バス、JRバス関東)の計52台への拡大を目指すとしている。