コロナ対策温泉地を目指して―。上田市の別所温泉観光協会(倉島博会長)イベント・企画委員会(倉沢晴之介委員長)は25日、別所温泉あいそめの湯ホールで開いた同観光協会総会終了後、協会に加盟の85全施設(宿泊施設15軒、飲食店30軒、土産・商店16軒、その他24軒)に、新型コロナウイルス感染症対策の「オゾン発生器」(BIOZONE)を無料配布した。
オゾン発生器は、上田市観光誘客促進事業補助金を活用し、同協会が㈱ワイズ・クルー(仁科剛社長、上田市諏訪形)から購入したもので今後、全加盟店で設置する予定。この日は、持ち運び可能な小型のものと効果面積などの違う2種類、計3種類を加盟施設の形態に合わせ、適したタイプのものを無料配布した。配布を受けた加盟施設関係者は、「効果に関してはいろんな意見があると思うが、お客さんにとっても一つでも感染症対策が多く、安心の材料が多い方が良い」と話していた。
倉沢委員長は「飛沫感染防止はアクリル板、接触感染防止はアルコール消毒と、各店舗で県の基準を守って対策をやっているが、空気感染防止はエアコンでクラスターがあったり、冬は窓を開けるのも難しいため、加盟店が一緒になってコロナ対策をできないか考えた」と話す。
さらに「オゾン発生器は、コロナ後もインフルエンザや消臭効果もあるので長期的に使える。まだコロナは収束しないので、大々的にたくさんの人に来てくださいとは言えないが、そのなかでも色々な取り組みをしていかなければ。GoTo事業なども始まり、夏には多くのお客さんがいらっしゃると思うので、それまでに受け入れ対策をちゃんとしておきたい」と語った。
なおワイズ・クルー(建物メンテナンス事業)は昨年から、感染症対策としてオゾン発生器や光触媒のコーティングなども実施、別所線の全車両にもオゾン発生器を設置している。