上田地域も田植えの時期を迎え、上田市塩田平では水が張られた水田が多くなってきた。同市古安曽の塩田野パノラマラインからは、「塩田平の田園風景」大パノラマが楽しめる。
塩田野パノラマラインは、独鈷山の山腹(古安曽、前山)を通る林道だ。入口は前山寺の西側と二幸園入口(付近は24日~6月9日まで工事中で車両通行止め)にあり、周辺には案内看板も設置されている。
またパノラマラインから5㍍山すそ側にせり出した展望台も整備され、展望台からは東は浅間山、烏帽子岳、太郎山と西の子檀嶺岳、夫神岳といった山並みを一望できる。水田の水鏡だけでなく、秋の黄金色に染まった稲穂やのどかな田園風景の中を走る別所線の姿など、四季折々に表情を変えるパノラマが楽しめる。
パノラマラインを徒歩や自転車などで通行する際には、クマなどの野生動物に要注意を。自動車でも通行できるが、未舗装路でガードレールが無いほか落石にも注意が必要で、一部では植物などで道の幅が狭くなっている区間もある。
なお同展望台は平成17年、地元有志の地域おこし団体「安曽望会(あそぼーかい)」がパノラマラインに設置。その後、木製の旧展望台が老朽化したことから、上田市わがまち魅力アップ応援事業補助金や地元自治会・企業からの寄付金を受けて近年、東塩田振興会が改築した。