「訓練を活かして有事の際に対応を」上田市が職員を対象に避難所運営訓練マスク・フェイスシールド着脱も実演

信州民報

上田市は上田城跡公園体育館で24日、市内各地域で指定避難所(66カ所)開設時に運営を担当する、市職員約40人を対象とした訓練を実施した。新型コロナウイルス感染症への対応を踏まえた、避難所運営の手順などの方法を習得するためで、昨年に続き2回目だ。


感染警戒レベルが高い状況下で、28日(土)に予定していた「上田市防災訓練」は中止としたが、いつ発生するかわからない自然災害に対応する避難所運営訓練の必要性を踏まえ、実施した。


この日、市危機管理防災課・山田和広課長が「避難所を運営した場合、皆さんが最前線で指導する立場になるので、訓練を活かしながら有事の際に対応いただければ」と呼びかけ、訓練を開始。訓練は避難所開設・運営の全体の流れや注意点などを確認した後、実際の動きを確認した。


避難所運営にあたっては、手袋など着脱時に感染リスクがあるとし「着脱の方法もしっかりと理解してほしい」と、マスクや手袋、フェイスシールド着脱の方法を実演を交えて確認。フェイスシールドをすることによって目やマスクと合わせて飛沫をガードする役割があることや、手袋は裏返して手に触れていた面を外側にして捨てるなど、注意事項を説明した。


また避難所の開設にあたっての感染拡大防止のための避難者配置については、避難者一人当たりの確保面積や個人・世帯間の間隔確保、体調不良者には専用スペース・トイレなどを準備し、一般と動線を分ける対応することなどを伝え、避難生活が長期化した場合の対応なども伝えた。


実際の動きを確認する訓練では体調不良者への対応を含めた受付方法の確認をし、避難所内のパーテーションや段ボールベッド設置などを実際に行って手順を確認。また7月から運用している上田市総合防災情報システムの操作実習も、参加者それぞれのスマートフォンなどを使って行った。市は「こうした訓練を継続的に繰り返していきたい」としている。

▲フェイスシールドなどの着脱方法を実演する
▲パーテーションの設置訓練の様子


 
 

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