【広島原爆の日】短編アニメ映画『あの夏のライオン』 上田市出身の作家・田中渉さん初監督 友人有志が集まり企画8月6日上映会

信州民報

上田市出身の作家・田中渉さん(51)の友人有志が集まり、田中さん初の監督作品・短編アニメ映画『あの夏のライオン』上映会を企画。「信州上田七夕まつり」の初日、そして広島原爆の日・8月6日(月)に、上田市海野町の「まちなかキャンパス」で開催する。主催の「映画『あの夏のライオン』を応援する会 上田」では、多くの参加を呼び掛けている。


同上映会は、まちなかキャンパス所属の大学生ボランティアの協力もあり、告知から集客、運営を全て手作りで実施。当日は監督の田中さんも来場し、映画の舞台・広島とネット回線でつなぎ、映画プロデューサーらと意見交換する。


アニメ映画『あの夏のライオン』は、田中さんがプロデューサー・出山知樹さん協力のもと、広島の原爆で犠牲になったアメリカ兵捕虜について長年、調査を続けてきた森重昭さんに取材を重ねて制作。2017年、広島国際映画祭で上映され、話題となった。


作品内容は原爆投下の9日前、1945年7月28日の広島が舞台。原爆投下直前に広島に降り立った、米兵の青年と少女の心の交流を描いている。上映時間は27分で、声の出演は麻生久美子さん、出先拓哉さんら。主催者は「広島原爆の日に、ぜひ若者に観てほしい。田中さんのメッセージが伝わればと思う」と話す。


田中氏は1967年3月、上田市生まれ。上田高校、早稲田大社会科学部を卒後後、電通に勤務。松久淳さんと「松久淳+田中渉」という筆名で、コンビ作家としても活動する。竹内結子さん主演で2004年に映画化された『天国の本屋~恋火』は、コンビ作家として発表した『天国の本屋』と『恋火』が原作だ。


『あの夏のライオン』上映会は8月6日(月)、海野町商店街「まちなかキャンパス」。上映時間は午後1時、3時、5時、7時の4回(入れ替え制)、各回の定員50人。入場無料。*午後3時の回で監督舞台あいさつあり。問い合わせは同会広報担当・馬場さん℡080―4936―5812へ。

▲短編アニメ映画『あの夏のライオン』ポスター
▲上田市出身の田中渉さん

[信州民報:2018年7月29日(日)]

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