【坂城町】千曲川ばら公園で坂城高生が初作業薔薇人の会と一緒に「花がら切り」バラは11月ごろまで楽しめる 

信州民報

坂城町の「さかき千曲川ばら公園」維持管理を行っている、ボランティア団体「薔薇人(バラード)の会」(宮下和久会長、約60人)は3日、初めて坂城高校生徒らと一緒に同園の「バラの花がら切り作業」を行った。


同公園には約2万平方㍍の広さに、現在330種・約2300株のバラが大輪の花を咲かせており、咲き終わりがけの花がらを早めに摘むと、50日後ごろには2番花が咲くといい、長く花を楽しむためには四季咲き品種のバラには欠かせない作業だ。宮下会長は「いつでも咲いている、きれいな公園を見てもらいたい」と話す。


坂城高1年生(62人)はこの日、総合学習の時間で「地域を知ろう」との内容で、5班に分かれて町内でフィールドワークを実施。バラ園の作業には、約30人が参加した。宮崎喜美夫副会長から「花がら切り」の方法を教わり、生徒らは広い園内に散らばって1時間ほど作業に励んだ。


同高1年の学年主任・武井孝史教諭は「今日は地域を知り、地域と関わることで自分を見つめ直す学習」とし、「バラ園は列車で毎日見ているので、ここに来るのを楽しみにしている生徒も多い」と話す。


また宮下会長は「地元の高校生が、地域の作業に参加するのはいいこと。いい経験になり、バラのまちづくりを知ってもらえる」と、笑顔で生徒らの作業を見守った。


さかき千曲川ばら公園は、千曲川堤防沿い・大望橋東に平成13年に完成。赤や白色、黄色、紫色など様々なバラが植えられ、なかには坂城オリジナル・オレンジ色「さかきの輝」や、黄色から咲き始めて数日のうちに白色から赤フチへと色が変化する「サハラ’98」で作ったアーチも、見ごたえがある。


「ばら祭り」は2年連続で中止されたが、同会では3番花のための花切りも行うため、バラの花の時期は長く11月ごろまで花は楽しめるという。来園には感染症対策をとり、大人数での来園は控えてほしいとのこと。

▲宮下会長の指導を見つめる女生徒
▲バラが咲き誇る「さかき千曲川ばら公園」
 

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