交通安全に向けて反射材を開発し、社会に貢献した上田千曲高校機械科・電子機械科の3年生9人へ―。長野中央警察署長からの感謝状授与が決定して28日、佐藤幸男交通管理官が同校を訪れて活動を讃え、感謝状を伝達した。
同校生徒は科目『課題研究』で「ものづくりから社会貢献へ」として、「射出成型金型による樹脂製品の開発」に取り組んだ。その中で長野県警から依頼の「若者が付けたくなるデザインの反射材の開発」=「プロジェクトR」=に長野工業高校、長野商業高校、長野市立長野高校の生徒と共に参加した。
上田千曲高生徒は製造を担当し、オリジナル反射キーホルダー「守るんデス」約6000個を製作。さらに上田警察署、上田交通安全協会の交通事故防止・街頭啓発活動に参加し、自ら上田駅周辺で「守るんデス」を配布しながら交通安全を呼びかけた=本紙既報=。
この日、生徒9人は晴れ晴れした表情で感謝状授与式に臨み、代表して感謝状を受け取った川上健太さんは「プロジェクトが社会貢献に繋がったことを嬉しく思っています。今後、交通事故が減っていくことを祈っています」とあいさつした。
その後に佐藤管理官が生徒に歩み寄り、「これから免許を取ると思うが『命を大事に』を忘れずにね」と笑顔で話しかけると、生徒は「はい」と清々しい返事を返した。
指導を担当した鈴木英介教諭は「街頭活動後、学校にも問い合わせがあるなど反響があり、生徒も『ものづくり』が社会とつながっていることを実感したと思う」と語り、生徒はインタビューに「製造は苦労があったが、感謝状をいただいたことで成果があったことを実感した。若者向けとして開発したが、幅広い年齢層の人に使っていただきたい」と笑顔で話した。
[信州民報:2020年1月30日(木)]
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