9月10日は「世界自殺予防デー」、10日~16日は「自殺予防週間」―。上田市はこのほど、自殺予防リーフレット(保存版)を約6万部作成し、全戸配布した。5年ぶりの取り組みで、自殺予防対策強化の一環として作ったもの。平成23年度、27年度に次いで3回目になる。
「いのち支える上田市自殺対策計画」を策定している市は、リーフレットで自殺の現状、自殺予防の視点から周囲で支え合うための基本姿勢、医療機関や相談機関の一覧などを掲載。リーフレットの活用で自殺の現状を知ってもらい、悩みを一人で抱えず互いに支え合うことで、自殺を事前に防ぐことを目指したいとする。
日本の自殺者数は年々減少傾向にあるが、令和元年は2万169人が自殺しており、依然として2万人を超えている現状だ。上田市では毎年20人以上の市民が自殺で亡くなっており、深刻な状況が続く。
市の平成27年~令和元年の状況を見ると、年代別では50代男性の死亡者が一番多いことがわかる。また全国では、自殺の原因・動機(令和元年)トップが「健康問題」(48・4%)で、「うつ病」など心の病気があることも少なくない。そんななか、今回作成したリーフレットでは「うつ病自己チェックリスト」も掲載した。
なお自殺予防リーフレット(保存版)は、市内公民館や図書館などにも配布している。問い合わせは市健康推進課℡0268-23-8244へ。
【上田市】ゲートキーパー養成研修会 参加者募集
上田市では自殺予防対策として10月から、自殺を防ぐための『命の門番』と言われる、「ゲートキーパー養成研修会」を開催、今日から参加者を募集する。
同研修会では、身近で悩んでいる人の変化やサインに「気づき」「相手の気持ちに寄り添って話を聴き」「適切な支援につなげ」「見守る」ことを学ぶ。詳細は次の通り。
▽日時=10月19日、26日、11月9日、16日。いずれも月曜。時間は午後6時30分~8時(受付は午後6時~)。
▽場所=ひとまちげんき・健康プラザうえだ。
▽講師=佐久大学看護学部基盤教育部門准教授・環境共生学博士の朴相俊(パク サンジュン)氏、公立大学法人長野大学社会福祉学部准教授の塩津博康氏。
▽内容=知識編「心の発見」「心の声に気づき、見守り、そして、つながる」、実践編「自殺の危険にある人への対応①」「同②」。
▽定員=先着20人(原則4回参加できる人)。
▽申し込み=16日(水)~10月14日(水)に、市健康推進課℡0268-23-8244へ。