上小漁業協同組合は23日、管内の千曲川や浦野川など3カ所で稚アユ約320㌔㌘を放流した。
今年は6月26日(土)午前0時のアユ友釣り解禁に向け、今月20日から放流を開始。6月半ばにかけ、計2965㌔㌘を放流する予定だ。例年は琵琶湖産や県内産アユの放流をしているが、今年は初の試みとして茨城県産の海産系アユ400㌔㌘の放流も行っている。
この日は、トラックの水槽で運ばれてきた稚アユを手分けして放流。浦野川では同組合員らが、水と酸素を入れた袋に稚アユを入れると手分けして放流場所に向かい、次々と放流した。
同漁協の坪田秀彦事務長は、海産系アユを放流する初の試みについて「琵琶湖産のアユは冷水病などの病気にどうしてもかかってしまい、それを治して持ってきているが、海産のアユは塩水の中で育っており病気にかかってない」と説明する。
また「琵琶湖産のアユなどが、お盆を過ぎると卵を産みに川を下ってしまうのに対し、海産系のアユはある程度遅くまで川を下らず、長く釣れるほか大きくなることも期待している」と話した。