上田市と市内3商工団体(上田商工会議所、上田市商工会、真田町商工会)、マモル㈱(村上和哉社長、東京)は1日、市内で現在実施中の「上田市デジタルコミュニティ通貨実証実験」(もんプロジェクト)第二弾でECサイト「もんマーケット上田」を開設した。
もんマーケットは、市内の生産者や事業所の想いのこもった商品・サービス・農産物などを市内外にPR、販売するもの。農産物など規格外の商品も、企画から生産者の想いを伝える紹介動画の撮影・編集などをマモルが行い、初期費用は無料(販売手数料などあり)だ。
ECサイトでの販売やSNSでの情報発信など、自身で行うのが困難な事業所・生産者を主な対象に、手厚いサポートで商品の情報発信・販売を行い、地域経済への貢献を目指す。開設後は、毎月10の事業所・生産者の商品を追加していく予定だ。
ECサイト開設にあたり、もんマーケットの開発・運営をするマモル㈱は1日、上田商工会議所で説明会見を実施。併せて、同実証実験全体の盛り上げ役となる公認サポーターの任命式も行った。この日、村上社長はオンラインで「みな様とのコミュニケーションを大事にし、市民16万人が全員参加いただけるようなプロジェクトにしていきたい」とあいさつ。
マモル・中山肇取締役は、もんマーケットの概要を説明して「事業所・生産者の想いやこだわりを発信していく。最終的には購入してもらい、ファンになってもらい、経済発展に寄与できれば」とし、「特にSNS・ECサイトになかなか手を出せないと思っている人に、(出品者として)お使いいただきたい」と話した。
またこの日任命された同プロジェクトの公認サポーターは、これまでもまちのコイン上田もんのPR活動をしていた大人や大学生ら5人。担当の上田市商工課・伊藤正道さんは「学生サポーターなら友だちに、大人のサポーターはひいきの店に、それぞれまちのコインを広めてもらえるのでは」とし、「まちのコイン上田で上田ファンが増え、将来的にもんマーケットへの影響力を期待している」と話した。
もんプロジェクトは、まちのコイン上田〝もん〟(デジタルコミュニティ通貨)を活用しながら、人と人のコミュニケーションや地域経済の活性化を目指している。4月1日現在、スポット(店舗・プロジェクトなど)は70、ユーザーは1322人、〝もん〟の総流通量は179万3909だ。マモルは、まちのコイン上田について「他の地域を大きく抜いて、かなりのスピードで拡大している」としている。
もんマーケット上田に関する問い合わせは、マモル℡050―5526―1715か上田商工会議所℡22―4500へ。