武石子檀嶺神社「斧入れ式・山出し祭」「御柱大祭」に向け木を伐採し運び出す上田市

信州民報

上田市の武石子檀嶺神社「御柱大祭」(令和4年4月10日)に向け、御柱となる木を伐採し運び出す「斧入れ式・山出し祭」が7日、挙行された。


この日朝、武石上本入焼山地籍の山林(国有林)には清住宗廣宮司、北沢武御柱大祭委員長はじめ氏子総代、小沢根・余里・藪合地区の祭典委員ら関係者約120人が集まり、儀式を執行。


あらかじめ役員らが御神木として見立て、注連縄を張った御神木は樹齢187年、幹まわり根元255㌢㍍・目通り203㌢㍍、御柱として地上約13㍍となるモミの木だ。伐採にあたり、天に向かって一直線にそびえ立つ大木の前で神事を行った。


清住宮司により清祓の儀などが執り行われ、御柱世話人、斧方、木遣方、梃子方、鯱方へ装束・道具が授与され、斧方・正副長により斧入れの儀を実施。参列者が玉串を供え、伐採・搬出が無事行われることを祈った。


北沢委員長は「平安末期に始まり、900年余の歴史を持つ御柱祭を武石地域の先人の方々が引き継いでくださり、今回私共が担当させていただき次の世代へ受け継ぐことができることを嬉しく思う」と語る。


この日はその後、斧方や業者らによりモミの木の伐採、枝落とし、御柱造りが山中で行われ、そして業者により御柱を安置所の信廣寺前まで搬出。安置して鎮座祭を行った。なお今回の「斧入れ式・山出し祭」は、新型コロナウイルス感染症対策のため、参加人数を縮小して御柱の里曳きは中止とした。


*武石子檀嶺神社の「御柱大祭」は数えで7年に1度、寅年と申年に行う。前回は平成28年に行った。

▲御神木前での神事の様子
▲斧方による斧入れの儀
▲御柱となるモミの大木(伐採前)

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