留学生の将来に役立ててもらおう―と、上田ロータリークラブ(上田RC、栁澤日出男会長)は19日、上田市大手のMANABI外語学院で『就労』をテーマに出前講座を行った。会員が自らの職業体験や日本における就労について語るもので、職業奉仕委員会(矢島康夫委員長)による職業奉仕活動の一環として実施、3年目の取り組みだ。
この日は矢島委員長がロータリークラブの奉仕活動について述べ、明治安田生命保険相互会社上田支店・花島秀憲営業部長が、新入社員研修所長の経験から「人間関係やコミュニケーションの上手な取り方」について話す。また社会保険労務士法人・酒井総合事務所の酒井喜雄代表は企業の人事管理のエキスパートとして、「就職、アルバイトにあたって役立つこと」として講演した。
花島さんは「ビジネスでは嫌な人とも関わるが、前向きな気持ちと態度で乗り越えよう」と語り、『伝える』ことについて「『説明』ではなく『プレゼン』により相手の心を動かすこと」と述べる。
また酒井さんは「企業に必要なものは人・モノ・お金」とし、「日本では社会保険労務士が、『人』の働く環境などに関する業務を行っている」と話し、日本の保険制度などを解説して就労に役立つ情報を伝えた。
同外語学院には現在、11カ国143人が在籍して日本語を学んでおり、この日は卒業を控えた約80人が聴講。日本語をよく理解し、ユーモアを交えた語りには笑いが起こり、また関心事には身を乗り出して聴いていた。
藤森幸路学院長は「多くの学生は進学するが、その先にある就職をはじめ、将来に役立つ話をしていただいた」と述べ、横沢康男理事長は「ロータリークラブとの良い交流は、文化理解にも繋がっている」と話した。
[信州民報:2020年2月22日(土)]
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