東御市議会3月定例会は20日開会。市は条例案13件(一部改正10件)、平成31年度補正予算案7件(一般会計、特別会計3件、企業会計3件)、令和2年度当初予算案9件(一般会計、特別会計5件、企業会計3件)、事件案件4件、人事案件2件など、計37議案を上程した。
花岡利夫市長は施政方針の冒頭、4年間を振り返り「様々な施策に全力で取り組んできた」とし、第3子以降の保育料無料化、生ごみリサイクル施設「エコクリーンとうみ」稼働、とうみワインをPRする「ワイン&ビアミュージアム」完成、湯の丸高原スポーツ交流施設の整備などを挙げ、「東御市の良さを活かした、持続可能な美しいふるさとづくりを着実に前進させてきた」と強調した。
昨年10月の台風19号被害への対応については「国、県、関係機関と連携して地域の要望に耳を傾け、最善・最速で復旧・復興に取り組んでいく」とし、令和2年度に取り組む復旧事業では「これまでに着手した工事を早期に完了し、布下橋、潜り橋、切久保橋、本下之条橋の本格工事に着手して早期復旧を目指す」とした。また県が工事を進める田中橋の復旧については、「3月中の完了予定」とし、海野宿橋を含む市道の復旧では「より強靭な復旧と早期完成を目指し、今月末から千曲川護岸の本格工事を行うとしている」とした。
令和2年度重点施策では、基本目標の6項目に沿って説明。生ごみリサイクル施設「エコクリーンとうみ」については「順調に稼働している。12月から北御牧地区の分別収集が開始となり、併せて市全体のごみ分別収集の統一化が始まり、ごみの適正処理と減量・資源化の実現に向けた取り組みをしていく」とした。
祢津御堂地区の県営畑地帯総合土地改良事業については、「28㌶のワイン用ぶどう団地が完成する予定。うち昨年度までに完成している12㌶では、6割程度の畑で苗木の植え付けが済んでいる」とし、「サンファームに整備したワイン用ぶどうの苗木育成用施設を活用し、苗木の安定供給体制を確立するとともに、ワイン用ぶどうの安定生産に向けた栽培者への支援を図っていく」とした。
湯の丸高原スポーツ交流施設を擁する「湯の丸高原」については、「注目度が高まっている」とし、東御市の知名度向上や地域経済発展への期待を伝える。そして「シティプロモーション推進については、広報や宣伝活動の強化を図るとともに、湯の丸高原への人の流れを継続的なものとするため「特典付きの『湯の丸高原ファンクラブ』を設立し、交流人口や関係人口の創出・拡大につなげていく」とした。

[信州民報:2020年2月22日(土)]

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