上田市の伝統行事を重んじる市民有志らでつくる「信州上田真田年中行事を守る会」(島田基正会長)は1、2、3の3日間、恒例の「恵比須・大黒・節分祭」を市内各所で執り行った。
同会は長年、「地域に根ざした日本古来の民俗文化や年中行事を、伝統を大切にしながら次世代に受け継いでゆくために、社寺や地域を応援する」として、伝統的なスタイルでの節分祭を実施。七福神や白狐などの古式ゆかしい扮装をまとって市内企業・施設などをめぐり、儀式を行っている。
「年中行事をよみがえらせることで、人々が歴史や文化、自然と心を通わせ、地域につながりが生まれる。ふるさとを愛する心を育む機会になるように」と、話す同会。45回目を迎える今回は幼・保育園や福祉施設、事業所、市街地商店街など3日間で約300カ所回り、「おめでとうございます。福は内、鬼は外」の掛け声とともに福をまいて歩いた。
3日、市内秋和問屋団地のデンセンビルに〝舞い降りた〟恵比須、大黒などの七福神と赤鬼・青鬼たちは、太鼓や銅鑼(ドラ)に合わせて「恵比須、大黒、目を覚ませ。歳徳神も豆まいれ~」と、独特の節分会の言葉を唱えて舞い踊り、「福は内、鬼は外」の大きな掛け声で豆をまいて厄を払い、今年一年の大きな福を置いていった。【各地の節分祭の様子は2面に掲載】
[信州民報:2020年2月5日(水)]
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