上田RCMANABI外語学院で出前講座会員2人が自らの職業を通し語る「コロナ治療法」「発酵食品の話」

信州民報

上田RC(ロータリークラブ)=米津仁志会長、会員60人=は17日、職業奉仕活動の一環で「会員自ら職業を語る出前講座」を上田市大手のMANABI外語学院で行った。「留学生が将来を考える一助となれば」と実施する取り組みで、今回で5年目だ。


この日は理事で職業奉仕委員長の林秀樹さん(川西商事㈲代表取締役)と、役員で会長エレクトの矢島康夫さん(東信醸造㈱代表取締役)が講師を務めた。


林さんは、薬局運営や医薬品卸業に従事する立場から「新型コロナウイルスのワクチンと治療法の現状」と題して講演。ワクチンの仕組みや新型コロナウイルスの構造と感染メカニズムを説明して現在、接種が進められているコロナワクチンの種類や特徴、副反応について解説した。


そして開発が進む治療薬について述べ、特例承認されて服用が始まった飲み薬の特徴を説明。「ウイルスの増殖を抑える薬で、重症化を防ぐとされる。まだ数が少なく、取り扱いが可能なのは限られた医療機関および薬局のみ」と伝えた。


矢島康夫さんは、今年で創業110年となる家業の味噌づくりを基に「発酵食品の話」と題して講演。発酵のメカニズムや発酵食品の説明では、留学生の母国の食品や調味料(キムチ、テンペイ、ナタデココ、豆板醤、コチジャン、ナンプラー、ニョクマム)にも触れ、発酵に関わる細菌・酵母・カビについて解説した。そして「味噌」の作り方を示し、その効能も説明して日本の伝統食品の良さを伝えた。


なおMANABI外語学院長野校には現在、ベトナム、中国、インドネシアなど11の国・地域出身の留学生が学んでおり、この日は37人が聴講。卒業後は日本の大学・大学院などへ進学する学生が多く、熱心に話を聴いていた。


中国出身留学生は「新型コロナは、マスクをしたり、消毒をしたり、気をつけて生活している。今日はワクチンについて学び、知識を得ることができた」と言い、友人と「役立つ話だったね」と微笑み合っていた。

▲「新型コロナウイルスのワクチンと治療法の現状」をテーマに講演する林理事
▲留学生とコミュニケーションをとりながら講演した矢島役員

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