上田市材木町の小柳産業㈱(小栁好範社長)は16日、上田信用金庫しんきんCSR私募債「輝く未来」を活用し、市立第一中学校(福澤行雄校長、537人)にポケット翻訳機などを寄贈した。
この日は小栁社長と同社・小栁慶恭経理課長、同私募債を取り扱った上田信用金庫・花岡稔執行役員らが来校。小栁社長から福澤校長にスポーツタイマー1個、ポケット翻訳機3個、DVDプレーヤー5台の目録を贈呈した。
小栁社長は「当社は昨年、創立130年を迎え何か地域に貢献できることはと考え、身内も世話になっている一中を選んだ」とし、寄贈の品は一中の希望に沿ったものとして「閉そく的なこんな時代だがチャンスと捉えて、ポジティブな子どもが増えてくれればいい」とあいさつ。
福澤校長は、寄贈の品について「ポケット翻訳機は外国籍の生徒が多く、対応できる教師も少ないことから希望した」とし、「DVDプレーヤーは新指導要領に合せて、考える生徒を育てるため視聴覚機器は興味を引くから。スポーツタイマーは大会や部活動にしっかり使って、お礼としたい」と説明。「地域に少しでも役に立つ生徒になるように伝える」と、お礼を述べた。
同私募債「輝く未来」は企業が私募債を発行するのに際し、しんきんが企業から受け取る引き受け手数料から0.2%を割り引き、発行企業がその割引分で学校や団体などに備品を寄付するもの。2019年から始まり、同行での取り扱いは4件目。上田市内企業は初となる。
しんきん・花岡執行役員は「台風災害からボランティアや助け合いの気運が広がり、地域の課題解決のための活性化事業に発展し始めている」とし、「今後も地域と連携を深め、社会貢献型私募債などを活用し、地域づくりに貢献していきたい」と話した。

[信州民報:2020年1月19日(日)]

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