【上田市】砥石米山城址『御城印』SNSで話題!砥石伊の会と砥石米山城跡保存会が作成「信玄の砥石崩れ」「白米伝説」など4種 

信州民報

お城めぐり好きの人の間で近年、登城記念の「御城印」がブームだ。寺や神社の御朱印のお城版で、半紙(和紙)に城名やゆかりある城主の家紋や花押などの印を押したもの。


上田市では上田城の御城印が販売されているが、続いて市内伊勢山の「砥石伊の会」と金剛寺の「砥石米山城跡保存会」が、地元の戦国時代の山城・砥石米山城址の『御城印』を作成し、SNSで全国的に話題を呼んでいる。


きっかけは、両会会員らが令和元(2019)年に岐阜県で開催された「山城サミット」に参加した際、様々な御城印が並んでいるのを見たこと。伊の会・前事務局長の塚原吉政さん(72)は、「地元で開かれる山城サミットに合わせて、砥石・米山城の御城印を作ろうと心が動いた」という。


翌・令和2年(2020)秋、当地域で開催された第27回「全国山城サミット上田・坂城大会」で、砥石・米山城の「信玄の砥石崩れ」「白米伝説」「村上義清の居城」の3種を発表。昨年4月に「真田三代ゆかりの城」を加えて4種となり、地区内に販売所も設けた。


現在は毎月100枚以上が売れているといい、塚原さんは「ブームは瞬間で終わると思っていたら、一年間も続いている。これをきっかけに市民らも山城に関心を持ってもらいたい」と喜ぶ。また現事務局長・河合治夫さん(67)は「長く続いてほしい。告知や販売方法を新たに考えたい」と話す。なお伊の会では、平時の居館跡「内小屋」の整備も進めている。


『御城印』取り扱い所は現在、地元の陽泰寺(℡22―8628)、河合さん(℡090―5438―4062)、塚原さん(℡090―3093―8801)。1枚300円。
 
【御城印とは】「信玄の砥石崩れ」は天分19年(1550)、砥石城を攻める武田軍が村上義清(葛尾城主)に敗北した戦いを示す。武田信玄にとって2度目の敗北で、「難攻不落の山城・砥石城」として語り継がれている。「白米伝説」は武田軍に包囲され、米山城に立てこもった村上軍が水を断たれても、山の上で馬の背に白米を流して水に見せかけ、後の勝利へと導いたと言い伝えられている。

▲「内小屋」地籍で河合さん(写真右)と塚原さん

 
▲「御城印」4種


 

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