【初の試み】 「上田千曲高×敬老園」合同成果発表 高校生がバリアフリー調査結果など話す 上田福祉敬愛学院

信州民報

上田千曲高校(上田市中之条)は社会福法人・敬老園と合同で15日、初の「上田千曲高校生活福祉科・敬老園合同成果発表会」を市内常磐城の上田福祉敬愛学院5階講堂で開催。同科生徒約120人と保護者、敬老園関係者らが参加した。


同科では3年生の課題研究の授業で例年、高齢者施設実習を行っており成果発表は校内で実施していたが、今回は実習で交流のある敬老園と合同で開催。同科・等々力守教諭は「これまではなかなか外部の人や保護者などを呼べなかったが、生徒には現場を知ってほしいし、高校生の学んでいることを現場の人にも知ってもらいたい。そういった交流の場面をつくりたい」と、ねらいを語る。


この日は、3年生の課題研究で取り組んだ内容を中心に1、2年生も代表者が1年間の学びの成果を発表。家庭グループ、児童グループ、障がいグループ、高齢グループなどグループ別に行った実習成果発表では、児童グループは「4歳児の発達について」の発表で、保育園に出向いた生徒らが実習内容や気付きを報告。「レクリエーションは楽しむだけではなく、何を目的として取り組むのかを考えて実行することが大切だと、実習を通して学んだ」など語った。


また障がいグループ「バリアフリー調査隊」の発表では、福祉のまちづくりを考える目的で別所温泉や市街地商店街など、車いすに乗って調査した内容を説明。「店や場所によってバリアフリー化の進み具合に差があった」「実際に道路を車いすで走ってみると、道がガタガタしていたりとバリアを感じることが多かった」などとし、後輩に向けて継続調査の必要性を伝えた。


またこの日は、経済連携協定(EPA)でベトナムから介護福祉士候補者として敬老園で勤務し、生徒らとも交流を深めた17人も1年間の学びを発表した。
 

▲上田千曲高生活福祉科生徒らが、1年間の学びの集大成を発表した

[信州民報:2020年1月18日(土)]

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