【農民美術100周年】 企画「まちなかこっぱプロジェクト」 上田のまち40カ所『こっぱ人形』展示 2月24日まで

信州民報

上田のまちに『こっぱ人形』を探しに行こう―。農民美術100周年記念企画「まちなかこっぱプロジェクト」が、2月24日(月)まで実地中だ。市、市教委、県農民美術連合会、神川・山本鼎の会で構成する農民美術・児童自由画100周年記念事業実行委の主催。


同プロジェクトは、上田で始まり、全国に広まった農民美術運動の流れを汲む『こっぱ人形』をはじめとする、全国各地の木彫人形をまちなかに展示する企画。商店街などのショーウィンドーに作品を展示し、多くの人に関心を持ってもらい現在、上田市立美術館で開催中の「農民美術・児童自由画100年展」へ誘客。こっぱ人形について知ってもらうきっかけに、と開くものだ。


神川・山本鼎の会の収集家が所有する17都道府県の約80作品を、中心市街地の公共施設や商店街店舗など40カ所で展示。作品はいずれも大正から昭和初期にかけての農民美術運動全盛期に作られ、各地域の風土を表現している。


同館・中村美子さんは「作品を展示する店舗では、プロジェクトの作品以外の作品を並べている店もある」とし、「作品の地域や農民美術製作に関わりの深い店主などもおり、会話を通してもより深く楽しめるのでは」と語った。


また同館ミュージアムショップでは同展の期間に合わせ、上田地域外の農民美術作品を数多く展示。箸置き、手鏡、皿、ユーモラスな表情の人形など、現代の多彩な作品が楽しめる。


なお同プロジェクトに関連して、神川・山本鼎の会は25日(土)・26日(日)午前10時~12時、こっぱ人形設置店舗を巡るイベント「こっぱウォーキング」を企画した。定員は各日25人、参加無料。申し込み(24日締め切り)は同会・萩原高至さん℡090―3336―7069へ。


同プロジェクトの参加店などは「こっぱ人形設置店舗マップ」に記載。問い合わせは市立美術館℡27―2300へ。
 
 

▲上田市立美術館ミュージアムショップでは展示に関連し、多彩な農民美術作品を販売している

[信州民報:2020年1月17日(金)]

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