アートを使って地域の未来をつくろう―と、若者や子どもの願いを「灯(ともしび)」に託して発信する活動に取り組む、上田女子短期大学学生有志団体「灯キャラバンプロジェクト2021」。現在、県地域発元気づくり支援金を活用して子どもらとキャンドルづくりを行い、県内各地を回って展示して地域とつながる長期的企画を実践中だ。
これまでに坂城中学校と坂城町(さかきものづくり展)、東御市火のアートフェスティバルでキャンドルスタンド制作・展示してきた。坂城中では「SDGs」をテーマに、学校祭で展示したキャンドルが感動を呼んだ。
このほど、「地元の中学生と取り組もう」と上田市立塩田中学校でキャンドルスタンドづくりワークショップを開催。美術部を中心に生徒25人ほどが参加し、テラコッタ粘土を使ってスタンドを作り、トレーシングペーパーへ「願い」を書いた。
プロジェクト顧問の同短大幼児教育学科・吉澤俊専任講師が活動趣旨を説明し、「身近にある様々な課題に関わる『願い』を込めた『灯』をともして、地域の人々が未来に向けて考えるためのスタートづくりする、長期プロジェクト」と、坂城中で行ったイベントの様子を紹介した。
そして塩田中でのコンセプト『誰一人、とり残されない、みんなが幸せになる私たちの街の未来をつくる』を示し、「ダイバーシティ(多様性)、インクルーシブ(共生)に心を寄せたメッセージ・願いを書いてほしい」と伝える。また「創造性を活かして自由に、スタンドづくりを楽しんでほしい」と話した。
この日は同プロジェクトから丸山沙季リーダー(幼児教育学科2年)ら4人がワークショップを行い、テラコッタの作り方を説明して中学生の制作をサポートした。なお制作したスタンドは今後、同短大で焼成して出来上がったものは、これまでのキャンドルと合わせて展示していくとのこと。
予定では12月17日(金)は海野町商店街のまちなかキャンパスうえだ周辺に、23日(木)は上田女短で展示。8日(水)9日(木)は上田女短附属幼稚園でワークショップを計画している。