【上田市】上田女短「うえだ乙女百人一首」が贈る上田電鉄に100周年記念の短歌ポスター 

信州民報

上田市の上田女子短期大学学生有志団体「うえだ乙女百人一首」(宇羽野陽リーダー、19人)はこのほど、別所線開業100周年を記念して作った短歌ポスターを上田電鉄㈱(山本修社長)に贈呈した。


うえだ乙女百人一首は昨年6月に発足し、「言葉や絵の力でもっと上田に活力を」と活動。これまでに「うえだ七夕文学賞」の短歌からオリジナルの百人一首を制作し、市内中学校に配布するなどしている。


今回の短歌ポスターは別所線の15駅にちなみ、メンバーが詠んだ短歌と描いた絵でつくる百人一首風のポスターだ。『春の日に 降り立つ駅は 大学前 風も背を押す わが学び舎へ』『いつの日か 古都を訪ねん 恋人と 旅の始めは 塩田町駅』『新緑の 舞田に伸びる 別所線 旅を誘う 線路真っ直ぐ』『(下之郷駅に降りて)冬の空 鳥居の中にさす夕日 千年をつなぐ 塩田の遺産』など、各駅をテーマに様々な思いを込めたもの。


上田市活力あるまちづくり支援金を活用して作り、この日は15種類のポスター(B4サイズ)と表紙の計16枚の2セット(32枚)を贈呈。宇羽野リーダーは「開業100周年にコラボできたことを幸せに思う。電車に乗る多くの人に改めて別所線沿線の魅力を伝えられたら。またポスターを見て元気になったり、楽しんでもらえたらうれしい」と話し、山本社長にポスターを贈った。


山本社長は「乗客の皆さんや当社に活力を注入していただいた」と感謝を伝え、記念切符付きのメンバーそれぞれの個人名を記載した感謝状を贈呈した。


また贈呈式後は別所線上田駅ホームに移動し、停車中の車両内にポスターを掲示する作業を実施。学生らは「乗る人が明るい気持ちになってほしいという思いで作った。かわいい感じに飾られたので、描いたかいがあった」と笑顔だった。今後、別所線では5編成の全ての車両にいずれかのポスターが掲示、来年1月ごろまで車両内で鑑賞可能だ。

▲制作したポスターを持つ学生や関係者ら
▲学生らが車両内にポスターを掲示した

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