上田市の「モチーフの会」(林ひろ子会長、23人)は、県の「令和3年度社会福祉表彰(県知事表彰)」を受賞。このほど、上田合庁で上田保健福祉事務所・須藤恭弘所長から表彰状が伝達された。
同会は市民から寄せられた色とりどりの毛糸で15㌢角のモチーフを編み、それを77枚つなぎ合わせて1枚のひざ掛けにし、一人暮らしの高齢者や障がい者らに民生委員や児童委員などを通じて配布する活動を33年間継続している。
同表彰はボランティア活動を通じ、高齢者福祉の増進に顕著な功績のあった団体を表彰するもので、林会長(72、古安曾)は「こんな賞をいただいてびっくり。前の代からずっと引き継いできてくれたおかげ」と喜び、「年間の配布枚数は200~250枚になって大変だが、できる限り続けていきたい」と話した。
この日は(公財)県長寿社会開発センター主催「2021信州ねんりんピック県高齢者作品展」表彰式も行われ、同センター上小支部・堀内千恵子支部長から6部門(日本画、洋画、彫刻、手工芸、書、写真)の上小管内入賞者9人に賞状が授与された。
写真の部で県知事賞を受賞した小坂國建さん(76、長和町古町)は、取材に「今後さらにこのような賞をいただけるように頑張る」と喜ぶ。また今年度6部門出品196作品のうち最高齢者賞を受賞した羽田基則さん(98、長和町和田)は、ビニールひも細工の花を出品。取材に「リハビリを兼ねてやっているうちに自然に形になる」と元気な笑顔を見せた。受賞者は次の皆さん(敬称略)。
▽小坂國建=写真の部・県知事賞「旅立ちのステップ」▽倉島澄江=書の部・県社会福祉協議会会長賞「泣いてはならぬ」▽石田正雄=彫刻の部・県シニアクラブ連合会会長賞「阿弥陀如来立像」▽千野哲男=書の部・県シニアクラブ連合会会長賞「無一物」▽小池隆吉=彫刻の部・県共同募金会会長賞「剣道に感謝」▽田中登=洋画の部・奨励賞「爽風」▽森田武雄=彫刻の部・奨励賞「白虎現る」▽関谷俊吉=書の部・奨励賞「山紫水明」▽羽田基則=最高齢者賞(男性)・手工芸の部「花咲かじいさん」。


