日本遺産認定1周年記念・別所線開業100周年記念事業の「ラッピング電車」愛称お披露目式は13日、別所線上田駅ホームで開いた。上田市日本遺産推進協議会(会長=土屋陽一上田市長)、上田電鉄㈱(山本修社長)の主催。
同ラッピング電車(2両1編成)は上田バス㈱のラッピングバスとともに、上田市の日本遺産オリジナルロゴマークの色合いを活かし、雨乞いの儀式にちなんだ〝塩田平に進む龍〟を表現するデザインのもの。同電車は今年6月20日から運行しているが、今回は日本遺産の地域ブランドを活かし、信州上田・塩田平を走る別所線を市内外に広くPRするために同電車の愛称募集を行った。
今年7月に実施した愛称募集では市内外から157人、278件の応募があり、選定の結果、愛称は『れいんどりーむ号』に決まった。同愛称を応募した、富山市在住の大学生・池田啓樹さんは「雨乞いの儀式に着想を得て、英単語の『rain(雨)』を用い、別所線で運行している愛称つきの列車とも調和する名前を目指した」としている。
この日は、ラッピング電車がホームに到着すると関係者が参列するなか、同社の児平高明・上田駅長らが愛称の書かれたヘッドマークを披露し、車両へ装着。その後、主催者で市日本遺産推進協議会会長に代わり、事務局の市交流文化スポーツ課・小林和彦課長が「日本遺産は世界遺産と違い、認知度が低い状況。『れいんどりーむ号』が起爆剤となり、全国から大勢の人に上田市に訪れてもらい、市民の皆さんには地域の魅力を再確認していただけたら」とあいさつ。
さらに山本社長は「『れいんどりーむ号』も多くの人に親しんでいただけるよう切に望んでいる」とし、「信州上田・塩田平が日本遺産としてさらに多くの人に認知して親しんでもらい、訪れてもらえるよう連携を図り、地域貢献に努めていきたい」と語った。