上田市生田の(一財)信州国際音楽村ホールこだまで10日、第31回「信州国際音楽村少年少女合唱団定期演奏会」が開かれた。
同合唱団(団員18人)は、昭和63年に創立された同ホール専属の児童合唱団。平成24年に新しい指導者として、二期会会員で世界的に活躍するオペラ歌手で演出家・彌勒忠史(みろく ただし)さんを迎え、着実な歩みを進めている。
今回の演奏会には17人が出演した。弥勒さんが指揮と解説をし、同団伴奏者のピアニスト・小栗華絵さんの演奏に合わせ、『緑のバイオリン』やスタジオジブリ名曲集から『となりのトトロ』など10曲を演奏。その柔らかな歌声に、会場を埋めた約100人の聴衆からは大きな拍手が送られた。
コロナ禍で、練習もままならない中で迎えた演奏会。この日も子どもたちの要望でマスクを外して歌ったが、指揮者や観客との距離を5㍍以上取っての演奏だ。
音楽村・南村昭夫館長は「みんなの協力のおかげで開くことができた」と喜び、「卒業で入れ替わりながら、だんだん団員も増えている。ぜひ応援してほしい」と話した。
なお同団では団員を募集中だ。対象は小学2年~高校生。練習日は毎週水曜の午後6時~8時(ジュニア+シニア)、午後8時~8時30分(シニアのみ)。指導者は彌勒さん、二期会会員・玉崎真弓さんら。会費は月額3000円。12月25日(土)には「クリスマスコンサート」を計画している。問い合せは音楽村℡42―3436。