【上田市】地元『千曲川』を見て・感じて・体験北小児童「鯉西」訪問しアユ味わう!小学生は初

信州民報

上田市立北小学校2年生(50人)は8日、秋の校外体験学習で千曲川河川敷にあるつけば小屋「鯉西」を訪問。つけば漁を見学し、河川敷で昆虫を探し、アユの塩焼きを味わい、地元・上田の誇り『千曲川』を見て・感じて・体験した。


遠足とし、川まで歩いてきた児童ら。2019年秋の台風19号で被災し、「千曲川の味とロマンを絶やすわけにはいかない」と復活した鯉西の西沢徳雄社長から、川魚やつけばについて話を聞き実際に投網漁を見学。数回投げて1匹獲れると歓声を上げ、「近くで見られて良かった」「魚はこうやって獲るんだと勉強になった」などと感想を話す。


その後しばらく、音楽会で歌う『虫のこえ』に合わせて「秋の虫探し」を行った後、川魚に触れる体験を実施。西沢社長が水槽などに用意した鯉、フナ、カジカ、ドジョウ、ハヤ、アユを触り、捕まえると「見て! つかんだよ」「ぬるぬるして気持ちいい」「かわいい」と体で、心で川魚を感じる。


そして焼いてもらった「アユの塩焼き」の串を一人ずつ渡してもらい、お弁当タイム。「いただきます」と串を高く上げ、いよいよかぶりつく。「苦いところもおいしい」「背びれもおいしいよ」と、笑顔で味わった。


西沢社長は「川魚を味わい・楽しんでもらうだけでなく、子どもらに故郷の昔からの営み・食文化を伝えたい」と、希望があれば園児らの見学・体験を受け入れている。


この日は「自分の代になってから小学生の訪問は初めて。豪快に千曲川に親しみ、楽しそうにしてくれて嬉しい」と目を細め、「大きくなっても故郷の千曲川を覚えておいてほしい。経験はつながると思う」と話した。


またこの日、2年生児童は台風被害から復旧した、上田電鉄別所線の千曲川橋梁を河川敷から見学。今後「公共交通機関」の学習とし、別所線乗車体験を予定しているという。担当教諭は「今日は地元の自然・文化そして地震からの復興を大いに感じたと思う。子どもの頃の思い出は将来につながると感じる」と話した。

▲川魚を嬉しそうに触る児童たち
▲ 「アユの塩焼き」をおもいっきり味わう
▲小学生のために用意された「アユの塩焼き」

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