【東御市】次世代モビリティ乗車体験会ひらく低速電動バスと電動三輪バイク運行「公共交通」考えるきっかけに… 

信州民報

火のアートフェスティバルでにぎわう東御市芸術むら公園で9、10の両日、次世代モビリティ(移動手段)乗車体験会が行われた。市では信州大学の協力で、市の公共交通のあり方や方向性を考える「人にやさしい移動と持続可能な地域交通を考える勉強会」を7月から3回開催。公共交通に関する各地の状況や、自動運転およびMaaS(マース)と呼ばれる次世代の新しい移動に関する技術などを学習している。


この日の体験会は「勉強会その4」。走行モビリティは最高時速19㌔㍍でゆっくり走る10人乗りの小さな低速電動バス「eCOM-8」1台と、電動三輪バイク「TAJIMA KOKI」3台。旧郷土資料館前駐車場から芸術むら公園駐車場までを往復し、体験者からアンケートを取った。バスは順番待ちの人が並び、予定以上数を運行して片道は歩いて戻る人も。


バスから降りた体験者は「思ったより音が気になった」という男性もいたが、ほとんどが「周囲がゆっくり見られて楽しい」「快適」と笑顔。三輪バイクに乗ってきた北御牧小4年の男児・女児は「風を受けて走るからスピードも速く感じて気持ちがいい」と声を揃えた。


同市担当者は「市では地域公共交通計画策定の予定があるが、関心を持ってもらう機会がなかった。乗車体験は公共交通について考えてもらうきっかけづくり」とし、花岡利夫市長は新しい交通手段に思いを馳せながら「市の地域交通をどう考えていくか、これからの課題」と話した。勉強会は今後、11月に自動運転バスの導入先進地域を視察して市のこれからの交通を考えるヒントにし、令和4年1月にはこれからの地域の交通姿を検討し、発表する予定という。
 

▲明神池の横を走る電動バス

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