東御市布下の(福)みまき福祉会ケアポートみまき・温泉アクティブセンターで20日、災害時の障がい者支援技術研修会が開かれた。
同研修会は、NPO法人佐久平総合リハビリセンターが今年度、みまき福祉会、(公財)身体教育医学研究所(東御市)などと共に取り組むもの。東日本台風で経験した甚大な災害を踏まえ、災害時の障がい者支援のあり方について見識を深めるのが狙いだ。なお同事業は(公財)ヤマト福祉財団の助成事業。
6月に初回を開催し、2回目のこの日はテーマを「水の事故・災害」とし、座学と実技研修を実施。コロナ禍のため参加者を限定し、参加できなかった約30団体には研修の様子を撮影したDVDを送付することとしている。
この日、前半は(一社)健康福祉広域支援協会・中村崇代表理事(理学療法士)が講師を務め、「障がい者ケアの方法と実践」と題して講義。「障がいに応じた支援の仕方を学ぶ必要がある」とする一方、「研修・仕事をいくら積んでも、学んだ人同士のつながりがないと広がらない。地域・広域で意識の向上と技術研修が必要」と語った。
また後半は健康運動指導士の資格を持つ、みまき福祉会・笹本和宏さんが講師となりプールで実技研修。「海、川、池、湖そしてプール、風呂でも水難事故が起こる」とし、浮くこと、呼吸方法、ライフジャケット装着法などの体験を指導した。
また「水に慣れることが予防につながる」とし、理学療法士や作業療法士、介護福祉士らが参加していたことから、脳性まひを想定した水中運動の支援法などを伝授。佐久平総合リハビリセンター・加藤弘貴代表理事は「今後も同様の研修会を行い、地域の支援力を向上させたい」と話した。

