ゴミ拾いイベント「清走中 上田市街地編」清明小グラウンド拠点に小学生ら90人参加地元大学生や高校生らの実行委が主催

信州民報

ゲーム感覚のゴミ拾いイベント「清走中 上田市街地編」は7月31日、上田市立清明小学校グラウンドを拠点に、まちなか商店街など市街地をエリアに開催した。


フジテレビの人気番組『逃走中』(ミッション形式の鬼ごっこ)をゴミ拾いと融合させたイベントで、海洋ゴミなど環境問題に取り組む㈱Gab(本社・東京都)が企画・運営し、地元の大学生や高校生らでつくる実行委員会「2021in上田」の主催だ。


 大学生が立ち上げた㈱Gabは「ゴミ問題の解決には行動改革が必要不可欠」とし、「年齢や環境意識の有無を問わず、誰もが楽しみながらできるゴミ拾いイベントを」と活動し、今年3月には県内5カ所で「清走中」を計画。


 長野市、松本市、飯田市のイベントには計300人ほどが参加し、諏訪市と上田市は天候不順で延期とし今夏、実施することになった。


企画した同社クリエイティブディレクターの北村優斗さんは、長野市出身の大学1年生で、高校2年の時からごみ問題に取り組む。「まずは身近な環境から」と、子どもから大人まで楽しめるゴミ拾いイベントを考案。テレビ局の許可を得て地元・長野県から実施し、「全国へ輪を広げたい」とする。イベントは5~6人でチームを組み、拾ったゴミの重量とミッションの達成度をポイントにするというもの。


上田市街地編のミッションは、「ゴミを拾って上田のまちをきれいにし、真田幸村を復活させよう」だ。まちなかのゴミを拾い集め、点在する「真田十勇士モニュメント」を訪れて「銭(コイン)」をゲットし、「六文銭」を作って幸村を復活させるという内容だ。


北村さんは事前調査を行い、「上田はタバコ・食品包装といったゴミが多い」とし、「拾い集めたタバコは通貨に換えることができる」というミッションも盛り込んだ。


この日は小学生を中心に約90人・16チームが参加。トングを使って、まちなかのゴミを集め「真田十勇士モニュメント」ではミッションの写真撮影を行うなど、楽しみながら最後はハンターに見つからないようゴールを目指した。


なおスタッフは長野大学生3人、上田染谷丘高校生24人で、上田染谷丘高生は授業で「探究」に取り組む2年生と生徒会役員3年生が「地域と関わる活動」として参加。生徒会長の小倉稔さんは「計画段階から参加し、貴重な経験をさせてもらった」と充実した表情を見せた。

▲出発前の様子。「ミッションを達成するぞ!」
▲まちなかのゴミを拾い集める参加者

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