東御市の地域おこし協力隊で彫刻家・堀田光彦さん(30)は30日、新型コロナウイルスの終息を願って市内田中駅前に設置した、砂の「アマビエ像」への〝お賽銭〟として集まった6186円を市社会福祉協議会(横山好範会長)へ寄付した。
お賽銭は、掘田さんが田中駅前にアマビエ像を設置した、昨年7月21日~今月28日に集まったもので、駅の利用者などが自発的に置いていったものだ。
この日は堀田さんが同社協を訪問し、集まったお賽銭を横山会長に寄付。堀田さんは「市民のいろんな方の気持ちなので、どこに寄付するのが一番適切か悩んだが、社協が適切だと考えた」と、寄付先を選んだ経緯を語る。また現在は制作から1年が経過し、壊れたアマビエ像の回収なども行っているといい、「早くコロナが終息してアマビエの回収が大変だ、という風になれば良い」と話した。
寄付を受けた同社協・横山会長は「コロナ禍で生活困窮の人がいらっしゃり、食糧支援など行っている。その財源として使わせていただく」と、感謝を伝えた。
また堀田さんは29日、市内八重原のアートヴィレッジ明神館入口に新たにアマビエ像を設置。一日かけ、「お米を持ったアマビエ」を制作した。
国内で新型コロナウイルス感染者が1万人を超えるなど、インド型変異ウイルスの影響で全国的に感染が加速。そんな中「アマビエを置いたらどうか」との声に、制作を決めたという。台風19号の災害土砂を使い、今回は少し小さめ(高さ50㌢㍍、幅40㌢㍍)のアマビエ像をつくった。堀田さん制作のアマビエは、これで38体目となる。