【県上田地域振興局】産学官協働キャリア教育実施支援事業モデル校・丸子中生徒がインタビュー企業訪問「仕事のやりがい」など聞く 

信州民報

県上田地域振興局が、キャリア教育を専門にする(一社)グローカルリソースセンターに委託して行う、中学校における産学官協働のキャリア教育実施支援事業は7日、管内で実施。モデル校の上田市立丸子中学校2年生75人が上田地域の企業21社を訪問し、仕事についてのインタビューを行った。


同事業は、若者の就業促進事業として実施するもの。「中学校の段階で地域の様々な企業や地域で働く大人を知ることで将来、地元で就業することを選択肢の一つと考えるきっかけとしてほしい」との思いで行っている。


モデル校として今年2年目になる丸子中では、総合学習カリキュラムの中でキャリア教育として授業を実施。今年度は各生徒がオンライン(17事業者)と現地(21事業者)の各1社ずつインタビューを行い、地域の仕事に触れている。


現地でのインタビュー先の一つ・小宮山農産(上田市西内、花農家)ではこの日、生徒3人が訪問。丸子地域を盛り上げる若手農業者団体「HEARTBEATまるこ」代表でもある小宮山耕平さんが、生徒らのインタビューに答えた。


生徒らは「今の仕事を選んだ理由」「仕事のやりがい」「この仕事に就くために必要なスキル、今やっておく勉強」「コロナ禍でできなくなったこと」など、様々な質問を投げかける。


小宮山さんは「気候に左右され、先が読めないのが大変」としながら、「とにかく自分で全てを決めて、それがしっかり流れに乗るとその分、自分に全部帰ってくる」とやりがいについて語る。また「農業は食や文化に関わっているのでなくならない。将来性はあるのでは」と伝えた。インタビューをした生徒は「農業をやってみたいという気持ちがあるが、まだ知らないことがいっぱいあると思った」と、刺激を受けた様子だ。


その後、小宮山農産の農業用ハウスで、植えたばかりのトルコギキョウ苗への水やりを生徒らが体験。「土は生きている。水や空気を入れてあげることが必要」「自分の土地の特性を知ることも大切」など、小宮山さんのアドバイスを受け、生徒らは土の質や乾き具合などを確認しながら、適切な量の水やりをしようと真剣に取り組み、農業に触れていた。


なお同事業では5日にグローカルリソースセンターによる講演会、6日にはオンラインによる職業インタビューを行った。

▲3人の生徒ら(写真右)が小宮山さん(写真左)に職業インタビューをする様子
▲インタビュー後は、生徒らが実際に農業の一端に触れた


 
 

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