「地域がつながり、穏やかな暮らしが送れる地域共生のまちづくり」を目指す長和町は6日、町内の小学6年生を対象に「ながわ(輪)ささえあい隊」任命式を行った。児童らは昨秋、認知症サポート講座を受講しており、ささえあい隊員としての任命は町内第一号となる。
町では平成23年度から、認知症のことを正しく理解してもらおうとサポーター養成講座を開催。また障がいを持つ人もいるため、町で暮らす一人ひとりが生きがいをもって生活することができるよう、各種講座を受けた人を「ながわ(輪)ささえあい隊員」として任命し、隣近所で見守り支え合う温かい地域づくりを目指している。
任命式は長門小学校食堂で行われ、長門小6年児童30人、和田小6年児童6人が参加した。羽田健一郎町長は、町のマスコットキャラ・なっちゃんを「ながわ(輪)ささえあい隊」隊長に任命。児童一人ひとりに「地域での支え合いや見守り活動により、安心して暮らせるまちづくりをしましょう」とする任命書と、町独自のオリジナルキーホルダーを手渡した。
キーホルダーのデザインは、町とつながりのある女子美術大学(東京)の高田圭瑛さんが担当。この日は教授らとともにリモートで参加し、高田さんは「助け合って人とつながっていけるようにとリボンをデザインした。人を大切に、キーホルダーを大切にしてもらえたらうれしい」と伝えた。
長門小児童会長は「誰でも安心して暮らせるまちになるよう、思いやりの心を持ち続け、ささえあい隊として頑張りたい」と。和田小児童代表は「これからも支え合いや人との関わりがたくさんある長和町であり続けてほしい」とあいさつした。
羽田町長は「町の高齢化率は41・7%で、5人に2人が66歳以上。高齢者の割合はこれからも増えていく」とし、「町のなかには手助けを必要としている人がいる。今日から、ささえあい隊の隊員としてできることをやってみよう」と、目を輝かせる子どもたちの活動に期待を込めた。