『味×シチュエーション』デザイン学生が企業の「新商品アイデア」提案長大リブロホール

信州民報

若い発想で地域企業の問題解決を―。上田市下之郷の公立大学法人長野大学企業情報学部・森俊也教授(経営学)のゼミナール生は5月31日、同大リブロホールで例年行う産学連携の取り組みとして、冷凍ギョーザ製造の㈱信栄食品(神倉藤男社長、松本市)に、新商品などのアイデア提案を行った。


同ゼミでは昨年から、オンライン上で同社と連携して企業の課題解決に取り組んでおり、ゼミ生らのアイデア提案による商品開発も進行中だ。今回は対面での発表とし、学生や信栄食品関係者ら計60人が参加した。


この日は提案に先立ち、神倉社長が「お互い、さらなる飛躍をできれば。新しくみな様から提案いただくことも、全て実現することを第一前提にしてやっていきたいので、いろんな角度から提案を」と伝えた。


6チームに分かれたゼミ生は、理論をベースに同社の現状や顧客の傾向など、分析した上での商品展開についてアイデアを発表。「BBキューギョウザ」を提案したチームは、需要が高まるアウトドアでの食事シーンである、バーベキューでの餃子の提供を想定。


ゼミ生らは、顧客が現在抱える食に関する問題を新型コロナウイルス感染症による「健康への不安」のほか、「自粛により飲み会や会食が制限され、そのストレスの発散を求めて仲間との食事の場、会話の場に思いを馳せるようになる」と分析した。


さらに「顧客の問題解決の方向性は、食の楽しさを推進しつつ不安に寄り添いサポートできる餃子。餃子に食の楽しさをプラスすることで、新たな可能性とともに客にアピールできる」とアイデアを伝えた。


提案を受け、信栄食品関係者は「味×シチュエーションをしっかりデザインしていかないといけないと、学びになった」などと話し、ゼミ生らの提案に聴き入っていた。

▲アイデアを提案する学生ら
 


 
 

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