【上田市】子ども農業体験「教育ファーム」作物の栽培から収穫まで全7回!

信州民報

小学生までの親子が生産者の指導を受けながら、作物を育てるところから食べるところまで一貫した「本物体験」を行う、上田市の子ども農業体験「教育ファーム」は今年で第7期となる。市の食育推進計画に基づき、農政課が㈲信州うえだファームと共催で2015年度から行うもの。


昨年度から新型コロナウイルス感染症に配慮した方法で行い、収穫物を使った調理体験は実施できない状況だが、米・野菜・大豆・イチゴなどの栽培・収穫を内容に5月から2月まで全7回を予定。今年度は7組が参加し、初回は22日に上田市殿城の稲倉の棚田で「田植え」に臨んだ。


この日は稲倉の棚田保全委員会・久保田良和委員長らの指導で、1㌃の田んぼに「こしひかり」の苗を植える。「田んぼに入るのは初めて」という子どもが多く、親子で興味津々の様子だ。晴天の中、参加者は一列に並び3~4本の苗を手で植えていく。参加した小1女子は「おもしろかった。カエルもいた」と、笑顔いっぱいだった。


さらに久保田さんは「田んぼでかけっこするよ」と子どもたちに声をかけ、まだ田植えをしていない田の中を元気に子どもたちが走る。途中で転ぶ子もいたが、「がんばれー」の声に最後まで走り切った。稲倉の棚田では秋に「稲刈り」を行う予定で、同保全委員会は「稲の成長を見に来てもらえると嬉しい」と話す。


なお「教育ファーム」は、次回(6月5日)は夏野菜の植え付けを行う予定だ。参加者は「貴重な体験を1年通してできるので楽しみ」と話す。なかには昨年度から継続参加する家族もいて「野菜が美味しくて、子どもたちは前より多く食べるようになりました」と、笑顔で語った。

▲晴天の下、田植えを行う親子。「気持ちいい」と楽しそう
▲田んぼで「かけっこ」をする子どもたち

関連記事一覧

特集記事

TOP