【上田電鉄】別所線QR決済システムの実証実験始まる!上田バスに次いで市内公共交通2社目

信州民報

上田電鉄別所線で20日から、上田市の公共交通におけるキャッシュレス化(QR決済)の実証実験が開始した。今年12月31日までの予定。


市ではスマートシティ化を進める中で、「市公共交通キャッシュレス化推進プロジェクト」を行い、その一環で昨年10月から上田バス菅平高原線でQRコード決済アプリを活用した実証実験を開始、現在も継続中する。実証実験は利用者の利便性向上と事業者の生産性向上を図るためで、市内の公共交通としては2社目だ。


実証実験は㈲和晃(宮嶋晃社長、坂城町)が開発する、QR決済システムの専用端末を改札・車両に搭載。利用者は乗車・降車する際にそれぞれ1回ずつ、スマートフォンアプリ「チケットQR決済アプリ」のQRコードを専用端末にかざすことで、非接触・キャッシュレスの決済ができる。


スマートフォンを持っていない人(シニア世代や子ども)も、窓口で発行するQRコード用紙で同システムが利用可能だ。現在は普通券のみの扱いだが、近いうちに定期券にも対応するという。


専用端末は別所線全車両に設置のほか、上田・下之郷・別所温泉駅では改札に設置。城下・三好町・赤坂上・上田原駅はホームに乗車用の専用端末を設置する。実証実験開始にあたりこの日、上田駅ホームの説明会で上田電鉄・國枝聡常務取締役が「地域の交通がいかに便利に発展し、観光客らに便益を図れるかという取り組みの一助。アプリ登録者数が多くなっていくため上田電鉄が先陣を切り、便利さを体感していただければ」と話す。


またQR決済システムでは利用状況もデータで確認できるとし、宮嶋社長は「情報を解析して運行の効率を上げることも可能。公共交通機関の維持のためデータを生かしてもらえたら」と伝えた。


同プロジェクトは上田バス、上田電鉄、和晃、上田市、上田商工会議所、上田信用金庫の6団体で開始。現在はJR上田駅、JRバス関東、しなの鉄道、千曲バス、タクシー協会、東信観光バスの6団体も加わり、導入検討や情報共有を行っている。
 

▲上田駅改札で専用端末にQRコードをかざす様子
▲別所線上田駅改札に設置した専用端末
 

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