上田市新型コロナワクチン集団接種に向け南部地区自治連の協力で流れを確認 医療従事者から「誘導に工夫が必要」

信州民報

上田市は8日、15日から始まる高齢者向け新型コロナウイルスワクチン集団接種に向け、当日の流れを確認する目的でシミュレーションを行った。


接種会場の一つである市総合保健センター(ひとまちげんき・健康プラザうえだ)1階の健診ホールで実施し、南部地区自治会連合会の協力で住民約40人に参加してもらい、一連の流れ・動線・人員配置などを確認して改善点を洗い出した。


入口で検温・手指消毒をした後、受付で接種券・予診票・身分証明書・お薬手帳を提出し、予診票を確認。そして医師による予診(接種可否の判断・健康観察時間の決定など)の後に接種を行い、接種後の確認・経過観察をして、接種済証の発行・次回予約を行うという流れだ。


入口では車いすを必要とする人への対応も確認し、予診では接種不適合者・要注意者も想定した訓練を実施。また経過観察中に体調不良となった人への対応も訓練した。この日は1回目で生じた問題点を改善して2回目を行い、念入りに流れを確認した。


吉澤猛副市長は1回目終了後、スタッフに向けて「ワクチンの集団接種では『安全』と『円滑』の2点に留意し、シミュレーションを反映してより良い形にしてほしい」と伝え、2回目の様子を見て「スタッフ同士の学び合いが行われている」と話した。見学をしていた医療従事者は「次にどこへ行けばよいか迷っている人もいた。誘導に工夫が必要」と話す。一方参加した住民は「実際の接種に向けて練習になった」と伝えた。

▲予診票を確認する様子
▲体調不良者への対応を訓練する

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