上田市と上田広域「資源循環型施設建設の説明会」始まる環境影響評価概要・配慮書の手続きなど今後は秋和・諏訪部・上塩尻地域で行う

信州民報

上田地域広域連合と上田市は市内常磐城の清浄園跡地に計画している資源循環型施設建設の一環として、昨年11月から始めた「環境影響評価」についての地元説明会を4月28日から開始した。環境影響評価の概要、第一段階・配慮書の手続き、今後の進め方などについて説明し、建設への理解を求めたいとする。


28日、下塩尻公民館で開いた説明会には下塩尻自治会住民ら約30人が参加。上田広域の担当者は「計画している施設の焼却能力は最大1日144㌧、県の条例で環境影響評価の実施が義務付けられている」と説明した。配慮書での説明会開催は条例にはないが、広域独自が開くものという。


配慮書は「位置、規模などの複数案を設定し、重大な環境影響を回避・低減するための措置を検討するために行う」とし、「施設の造成高」と「煙突高」に関して、「造成高1㍍と5㍍」「煙突高59㍍と80㍍」のそれぞれ2案を設定(建設地・焼却能力は決定済みのため複数案なし)。大気質の予想値、日照阻害、景観などについての結果を提示した。


環境保全の方針としては、「適正な自主基準値を設定」「周辺環境モニタリングなどによる環境影響の監視」「適正な規模の建物の高さ及び面積」「周辺環境と調和のとれたデザイン」などを掲げ、「必要以上に大きな建物にしない」とする。


質疑応答では「建設から耐用年数に合わせた、人口減少などへの想定は」「施設から1・5㌔㍍以内に小学校があるが、周辺企業や学校へも説明会の実施を」などの質問や意見が出され、広域側は「本設計時期に改めて、人口やごみの減量度などを検証して規模を検討する」「全圏域、全市的な説明会を開く」などとした。


環境影響評価は配慮書に続いて、評価の項目及び手法について決める「方法書」、調査・予測・評価・環境保全措置の検討結果を示す「準備書」、検討結果について見直しを加えて作成する「評価書」と進み、それぞれに説明会の開催、公告・縦覧が実施され、環境評価終了までに約4年、稼働開始まで約8年を見込む。


今後のスケジュールは、▽秋和自治会=8日(土)午後2時~・秋和児童センター▽諏訪部地域=15日(土)午前10時~・清浄園▽上塩尻自治会=18日(火)午後7時~・塩尻地区公民館。

▲あいさつする土屋陽一上田広域連合長(上田市長)


 

関連記事一覧

特集記事

TOP