集団接種シミュレーションで確認行う5月10日からの開始予定に向け準備

信州民報

東御市新型コロナウイルス感染症対策本部は8日、5月に開始予定の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種に向け、会場となる市総合福祉センターでワクチン集団接種シミュレーションを実施。東御市民病院医療従事者や市職員ら約70人が参加し、市民役なども演じながら接種の流れを確認した。


シミュレーションは集団接種の課題を共有し、円滑な準備をするのがねらい。市民病院の医師らの意見でレイアウトを決めた接種会場は、3階が総合受付で、予診票の確認・看護師の相談を済ませて2階に移動。医師による予診を経てワクチン接種を行い、接種後の健康観察(医師の指示により15分または30分)を実施。最後に接種済証交付を受け、2回目の接種予約を行って退場という流れだ。


この日は20人の接種を想定したものを、2回実施。2回目はアナフィラキシーショック発生などの事態を想定し、対応も確認。外部の医療関係者らも見学者で参加し、「流れとしては良いと思う。予診の時に立ってやるより座った方が楽なのでは」と話し、シミュレーションを見守っていた。


同対策本部の市健康福祉部健康保健課・武井淳一課長補佐はシミュレーション後、「動き自体は想定の時間より早く動けた。人の動線で交差する点や行先が分からない点などがあり、人の動き・会場内の誘導サインなどについて検討が必要」とし、「参加者に改善点や感じたことを出してもらい、病院と市で取りまとめて次につなげたい」と話す。


なお同病院では医療従事者へのワクチン接種を進めており、この日はシミュレーションに併せて同病院医療従事者14人へのワクチン接種もした。今後、市では5月10日(月)~、高齢者のワクチン接種を2会場で開始予定。市総合福祉センター(田中・祢津・和地区の住民が対象)と北御牧公民館(滋野・北御牧地区の住民が対象)を接種会場とし、接種開始前にはシミュレーションを重ね、準備していく。

▲3階で予診票の確認をする様子。予診時など各所では、段ボールのパーテーションを使用
▲接種後の健康観察の様子


 

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